81年の歴史、
松坂屋大阪店が閉店 81年の歴史惜しむ客ら拍手。名古屋の老舗であり、銀座にも居を構える松坂屋ですが、大阪での売上は今一つであったようで、5月5日をもってその営業を終えました。
名古屋における松坂屋のブランド力は相当なもので、「松坂屋で買い物ができたら立派な金持ち」だとか。その松坂屋が大阪では苦戦を強いられていました。一体何故なのでしょうか。
「立地が悪い」という事は、良く言われていました。大阪の繁華街であるキタ・ミナミから外れていたのがその根拠ではないかと思われます。
しかし、最大の原因は、同じ京阪沿線にある「守口京阪百貨店」の存在が大きいのでは、と、現地民の黒子は思うのです。
守口京阪百貨店は、キタでもミナミでもない、守口市駅という急行停車駅に隣接された、地域密着型百貨店でありながら、百貨店業界が不況にあえいでいた90年代後半において、全国唯一の黒字店舗でありました。
一時期ここに入っているテナントで働いていた事があるのですが、地元色が強いこともあってか、日用雑貨など「ここは、スーパーじゃないのか」というような品揃えのものが、高級品と平然と並べられたりしていました。
さすがはジャージ・サンダルで行ける百貨店です。
地域密着だけに、「デパ地下グルメ」が話題になる以前から、デパ地下の惣菜や鮮魚などの商品には定評がありました。品物が良い上に価格もリーズナブル。その上、店員の方の商品知識は高いものがありました。
とことんまで地域特化を進め、特化された状態で専門性を高めた結果、キタ・ミナミの百貨店との住み分けができ、沿線を確固たる商圏とすることができたがゆえに、守口京阪百貨店は成功することができたのではないでしょうか。
松坂屋大阪店は、大阪人が愛してやまない「鉄道忘れ物市」を毎年開催していた店舗ですので、撤退は非常に残念です。(企画自体は他店舗で継続されるようですが。)
地域密着の方向性を見出せていたのなら、もしかしたら生き残れていたのかもしれませんが、なかなか難しいのかもしれませんね。
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