ザリガニの行方
最近、長男等はこぞって、ザリガニやカニさん達を見つけ
ることへ必死になっている。
昨日などは「親子の交流会」なるものが催され、金魚君
等も今朝までは、我が家のバケツに居を移していた。
そう、大きな子供ちゃんが「バケツ中のザリガニを数える
までは」!
大きな子供ちゃん同様、長男は、朝が大の苦手だ!!休日は
除けてだが。
視聴率30%を突破した、週末の「ハリポタ」を遅くまで観てた
のは分かるが、気分は上々とは正にこの瞬間、机上にある
「ハリポタ本」を片手に、次男にネタ攻めだ。
そう、最近の大塚商会さんのCMが起因してるが、彼にとれ
ばどってことないようだ。
冷蔵庫に入れられた「スルメ」、青は自分が口にするとばか
り楽しんで夜の時間を待っていた。
そのスルメを摘んで、バケツ中のザリガニ君等に朝食として
差し上げていた。やりながらも眠っていたのか、次男はその
スルメを横取りしては、自分のお腹にせっせと詰め込んでい
ても感覚がなかった。
朝の定刻には、最近急に「マッチョ」化してきてる「ロン君」の
迎えのベルが鳴る数分前の事。
大きな子供ちゃんがおもむろに呟く。
「…飛び降りたみたい」
「…」
長男はその呟きの意味を理解するには、あまり時間もいらな
かった。
「観てみて、中ぐらいのザリガニ君が居ない」
「うっそっー!」
「じゃなくて、ほら、下を見てご覧ヨ!」
長男と次男は、云われるまま、怖々しながらベランダの手摺
を握りしめ、遙か階下に眼をやっていた。
「どうやって、このバケツから出たん!」
「でもでも、出たとしてこの高さをあの手で超えて行けないよ」
高さとは、30㎝はくだらないコンクリートの壁だ。
恐らく、何らかの瞬間にバケツから出られて、テラスを散歩中
突風に舞ったと思うが、子供等にしてみれば、Mrマリックモン
級なモノを朝から見せつけられ、元気がない。
当たり前だが、風で舞ったとしても、真下に落ちてるんだから
凄い。
不慮の事故となったザリガニ君は、長男曰く、次男の保育園
へ預けに行く予定だったのに、の一言が朝から「キュン」と来
る。
青は日頃から、生き物(とりわけこの手のモノ)は、見つけに行
ったり、探したり、一時は飼えるかも知れないものでも、返しに
というか、元の居に帰すように云っている。
無論、子供等の気持ちも重々わかるのだが。
交流という「場」を熱心に提供される方々には頭が下がる。
しかし、自宅で「飼う」という発想から、その探し出して見つけた
「ところ」にきちんと住み続ける、若しくは、ここに来れば、何時
でも観られる、そんな環境の「場」を与えてあげることから昨今
叫ばれてる「いのち」や「家族」というモノに対しての取組も有り
じゃないかと思う、青だ。
新しい管理人さんが、この蒸し暑さを少しでも緩和できたらと、
スズムシを受付前に設置して早2週間。
「良い音色よね」と呟くながら通り去る方もいれば、「うるさい」
との一言をスズムシ君等に浴びせる方々も居る。
マンション規約に記されてる、「専ら居住…」「犬など」云々等
の制約も単なる活字で効力すらない。
正に、「マンション不夜城」と青は名付けてる。
ニュースから流れる事件もまた然り。
人間の生きていく中で「魔性」との瞬間は、別段外にあるモノ
ばかりじゃなく、こころの「内」にも潜んでる、今朝はそんな気
持ちをザリガニ君等から戴いた。
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